★☆ 日経記事について僕の思う事 ☆★
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「ネット通販のすきま産業をアナログで見出したPAL」
ネット通販需要が増えてきているのは、売上不振な流通小売り業がリアルビジネスの集客に行き詰まりを感じ新規顧客をネットを通じて開拓しているからです。
最近高速道路を走っていても、以前より物流トラックの数が飛躍的に増えています。
国内の通販事業はAmazonを筆頭にし楽天、Yahooなど有力サイトを中心にして確実に成長しています。
そんな中、通販で商品を配送する箱に広告事業を始めるユニークな会社が生まれてきています。
箱の上部に確保した広告スペースに商品の割引クーポンなどを載せた広告チラシを貼付け、消費者の来店や購買を促すようです。
それもネット通販の箱を活用した広告事業は国内初です。
PALは国内通販物流を主力業務として全国300社の取引先を持っている様です。
商品を買った人の年齢や性別、地域データから顧客分析を行い、クライアントのニーズにあった広告を箱に掲載できるようです。
目の付け所が違います。
誰もが知っているように広告媒体は人が集まる場所に存在します。
以前はマスメディア(テレビ・新聞・雑誌など)が主力でした。
広告媒体主は自分のメディアに広告を掲載させることで広告掲載料を徴収し利益を出していました。
スマートフォンやタブレットなどの出現により近年このメディアが変わりつつあります。
誰もが手軽にアクセスできるようになったネットを利用して通販事業が拡大してきたからです。
通販事業は以前と比べ、早く・安く・便利なインフラを整えています。
オフィス文具を主力にカタログ販売してきたアスクルのように「今日頼めば明日届く」ことが命名された事業が脚光を浴びた時代から、ネットスーパーの出現により通販事業はさらに進化して当日配送が定着してきました。
さらに追い打ちをかけるかのごとくロングテールを利用して品揃え豊富なだけでなくユーズド市場も飲み込んでいるAmazonの通販網拡大により、リアル店舗よりもネット通販の方が早くて安くて便利という認識も広がりつつあります。
リアル店舗のショールーミング化など言われているのも近年ネット通販利用者が増えている証拠です。
そんな中でネット通販の箱を広告媒体として使えると考え出す発想はとてもユニークだと思います。
さすが300社の取引先をもって顧客リストを持っている強みはあると思います。
ダイレクトマーケティングと言われる顧客を絞って広告を打つという手法は以前からDMなどで実践されてきました。
チラシや折込チラシは相手を特定できませんが、ダイレクトマーケティングは確実に顧客へ直接通知するというメリットがあります。
オンデマンド印刷などが普及したのはダイレクトマーケティングにそって「あなただけに向けた便り」が実現できるからです。
DMから通販事業を利用したダイレクトマーケティングが出来れば新たな広告媒体として利用できると思います。
さらに顧客を絞り込みが出来、レスポンスを期待できるために一件当たりの単価は折込料よりも高く取る事ができる。
成長する産業には理由がある。
またそれを二番煎じで追うだけではなく、その産業を利用して本業を生かした新たな産業を生む。
こんな連鎖で産業は発展していくのだと改めて痛感いたしました。
物事の視点を今日から変えて行きたいと思います。
今回も長文を読んで頂き誠にありがとうございます。
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