2013年9月4日水曜日

平成25年9月4日付、地元広島の新聞、中国新聞様の夕刊のコラム「でるた」に寄稿いたしました。



平成25年9月4日付、地元広島の新聞、中国新聞様の夕刊のコラム「でるた」に寄稿いたしました。

「SNSの人となり」について書いたものです。
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以下本文
フェイスブックが来日して既に5年の歳月が流れた。今や1382万人強の日本人がフェイスブックを利用している。レストランなどに行くと、目の前に出された食事を楽しそうにスマートフォンで撮影し、早々にフェイスブックに掲載している様子を見かけるようになった。自分の嗜好品や旅先での風景、我が子の成長記録など個人の実況中継を掲載しては友達からの「いいね!」やコメントなどをもらい交流を楽しんでいる。実はこのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)が上陸する3年前に日本では、個人情報保護法が全面施行されていた。フェイスブックは個人の実名や顔写真を掲載して私生活を曝け出す媒体なのに、保守的な日本人がなぜ自ら情報開示するようになったのか?それはSNSで繋がる世界に、現代社会の孤独な「個」を慰めあえる「共感する場」が存在しているからだろう。例えば単身赴任者が寂しい朝を迎えた時にSNS友達から挨拶や「いいね!」が返ってくる。またSNS内に溺愛の我が子やペットを見てもらおうと写真アルバムを複数掲載する人もいる。きっとSNSが個人を主人公にさせ情報発信させることができる場だからだ。最近では意図的にセルフブランディングする人もいる。ありきたりな日常生活において個性が失われつつある現代社会で「人となり」も同時に失われつつある。せめてSNS社会で魅力ある「個」を引き出し、あらたな人脈を育成してもらいたいものだ。(ソーシャルビジネスを応援する会社PLUS.a代表=呉市)

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